2007 Fiscal Year Annual Research Report
希土類とアクセプタを共添加したデラフォサイト酸化物による導電性酸化物蛍光体の開発
Project/Area Number |
18560006
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坪井 望 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (70217371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏志 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30018626)
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Keywords | デラフォサイト / CuYO_2 / CuLaO_2 / 蛍光体 / 透明導電性酸化物 / 希土類 / 共添加 / 導電性酸化物蛍光体 |
Research Abstract |
原子層状構造を有するp形透明導電性デラフォサイト型銅酸化物において,Cu^+イオン面内の正孔移動を妨げないようにIII族イオンサイトに希土類およびアクセプタを添加し,発光及び導電特性の制御性を調べた。具体的には,固相反応法により希土類及びアクセプタ不純物を添加したCuYO_2及びCuLaO_2試料の作製を試みた。Eu, Tb及びTm希土類添加試料では,III族サイトの平均イオン半径に対応した格子定数変化から,添加希土類がIII族サイトを置換していると考えられる。Ce希土類添加では異相が出現し,格子定数変化は観られなかった。CuLaO_2試料では不純物添加の有無にかかわらず,CuLa_2O_4等の僅かな異相が混在した。Cu(La_<1-〜χ>Eu_χ)O_2及びCu(La_<1-χTb_χ)O_2で現れるEu^<3+>及びTb^<3+>のf-f遷移発光の強度は添加濃度10%で最大となり,Cu(Y_<1-χ>Eu_χ)O_2及びCu(Y_<1-χ>Tb_χ)O_2の場合の8%より高濃度であった。これはLa^<3+>のイオンサイズがY^<3+>に比べて大きいためと思われる。Cu(La_<1-χ>Tm_χ)O_2で現れるTm^<3+>のf-f遷移発光の強度は,Eu及びTb添加の場合とより低濃度の0.5%で最大となり,Cu(Y_<1-χ>Tm_χ)O_2の場合と同様であった。これはTm^<3+>の非発光交差緩和過程の関与の可能性がある。Ca添加CuYO_2の場合と異なり,Ca及びSr添加CuLaO_2では導電性の向上は観られなかった。この違いはCuLa_2O_4等の異相が関連しているのかもしれない。CuYO_2ではCaと希土類の同時添加では希土類イオンのf-f遷移発光の出現に加えて,導電性も向上し,導電性酸化物の可能性が明かとなった。硝酸金属を原料とした溶液法により希土類添加CuYO_2薄膜及びCa添加CuYO_2薄膜の作製も試み,それぞれの薄膜で希土類イオンのf-f遷移による発光の出現及び導電性の向上を観測した。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Preparation of CuYO_2 Delafossite-type Oxide Films by Dip-coating Method2007
Author(s)
Kenichi, Tosaka, Nozomu, Tsuboi, Satoshi, Kobayashi, Keizo, Katoh, Futao, Kaneko
Organizer
The 2007 International Symposium on Organic and Inorganic Electronic Materials and Related Nanotechnologies
Place of Presentation
Nagano, Japan
Year and Date
2007-06-22
Description
「研究成果報告書概要(欧文)」より