2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560112
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
清水 伸二 Sophia University, 理工学部, 教授 (70146801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 治久 上智大学, 理工学部, 准教授 (40276514)
下嶋 賢 上智大学, 理工学部, 助手 (60385490)
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Keywords | 複合加工機 / 熱変位 / 評価法 / 直進送り運動 / 旋回送り運動 / 熱変形モード |
Research Abstract |
本研究は,複合加工機の直進および回転送り運動に伴う6軸方向熱変位の同時測定が可能な総合的高能率評価法を確立することを最終的な目的としている.そこで,本年度は本研究の主な検討課題のうち,以下の検討を行ってそれぞれに知見および成果を得た.1.直進および旋回送り運動に伴う熱変位の測定評価昨年度に開発した測定装置を用いて,引き続きX軸やB軸の各送り運動に伴う熱変位を測定した.特に,その特性把握のためにはより広範囲な温度測定が必要と判断したため温度測定点を増やし検討した結果,より詳細な熱変形モード推定が可能となった.2.総合的な高能率評価法を確立するための検討昨年度から検討してきた測定法では,異なる方向の運動ごとに個別の測定治具を用いてきた.しかしながら,この場合,段取りの煩雑さ等から,広く一般に受け入れられる測定法とは考えがたい.そこで,ここでは旋回運動を含む各送り運動に伴う熱変位特性を,これまでに提案した直進運動用の2種類の測定装置を用いて測定評価した.一つは,Z軸方向に3箇所で測定するタイプで,もう一つは,X軸方向に3箇所で測定するタイプである.これらによる測定結果を詳細に検討することにより,旋削系の工作機械では,Z軸方向に3箇所測定するタイプによれば,すべての運動による熱変位特性を加工精度への影響の観点から評価できることが明らかにした.さらに,熱変位特性の要因を分析したり,より正確な滅変形モードを推定したりするためには,両方向の測定装置を併用することが望ましいとの指針も得ることができた.
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