2007 Fiscal Year Annual Research Report
ダイヤモンドペレットによる4way方式研削における超高平坦化プロセス技術の開発
Project/Area Number |
18560116
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 憲一 Kanazawa Institute of Technology, 工学部, 教授 (00064452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畝田 道雄 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (00298324)
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Keywords | 機械工作・生産工学 / 材料加工・処理 / 精密研磨 / ダイヤモンドペレット |
Research Abstract |
本申請研究の最終年度においては,ダイヤモンドペレットの固定砥粒による研磨加工特性の評価を初年度に引き続いて行うとともに,得られた研磨加工特性に基づくペレット配置の最適化シミュレーションと基礎実験を行った.さらには,ペレットの材質を変化させた場合における研磨特性を実験的に検証した. 得られた結果を要約すると以下のとおりである. 1)ピンオンディスク研磨方式に基づく固定砥粒研磨加工においては,おおよそDPの断面形状が工作物に転写される形状転写加工であり,DP両端部分に関しては研磨量の減少が見られるが,それは,当該部位におけるDP摩耗の進行がDP中心部分に比較して早いことに起因する.なお,研磨量を工作物半径方向に積分した値である研磨断面積はDP直径,相対研磨速度,研磨時間の変化に対して比例関係を持っている. 2)高硬度DPによる研磨加工はバインダが摩耗しにくいため,自生発刃作用による新しい砥粒による研磨加工が行われず,目こぼれによって研磨断面積は累積研磨時間の増加によって減少し,それに付随して研磨抵抗も小さくなった.一方,低硬度DPによる研磨加工はバインダが摩耗しやすいため自生発刃作用が発生し新しい砥粒による研磨加工が行われるため,累積研磨時間に依存しないおおよそ一定の研磨断面積が得られ,それに付随して研磨抵抗も一定値となった. 3)従前の研究によって行われている,DP直径とDP配置に関する4way方式のDP研磨加工シミュレーションにおいてDP通過量と,研磨距離のそれぞれの研磨シミュレーション結果を比較検討した結果,DP配置の最適化の有効化やDP直径が小さくなることによって研磨シミュレーションを行った結果における最大値と最小値の差である最大偏差はどのような条件においても減少し,最適化を行ったDP通過量の最大偏差はDP配置に関係せずおおよそ一定である. 4)ペレット配置の最適化シミュレーションで得られた結果に基づく実験検証を行った結果,最適化の有効性を示唆できる結果を得た.
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Research Products
(4 results)