2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560176
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
小池 和雄 Tohoku Gakuin University, 工学部, 教授 (20108575)
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Keywords | 流体工学 / プラズマ加工 / プラズマ噴流 / 強磁場 / 光学計測 |
Research Abstract |
平成19年度も前年度に引き、続き強磁場下でのプラズマ噴流の温度分布をより精度良く求めるのに重要なプラズマからの光学的放射を精度良く求めるための検討を行った。すなわち、プラズマ噴流からの光学的放射の受光と解析システムへの放射の伝送の役割を果す光学測定端子の光ファイバーの空間分解能に及ぼす影響について実験的に検討した。本年度はファイバー径0.3mmの単芯ファイバーを用いた前年度の検討結果に基づき、測定される放射強度不足の改善をはかるために、0.2mm径の芯線4本のバンドルファイバーを用い、前年度と同様に強磁場を印加してプラズマ噴流からの放射測定を行った。集光用測定端子の移動範囲は前年度より広げ、その焦点位置を噴流中心の上部25mmから下部25mmまで1mm間隔で移動させた。これまでと同様に作動気体にはアルゴンを用い、磁場の強さについても、昨年度は両超伝導コイル間中心の磁束密度を1.5Tまで0.5T間隔で変化させたのに対し、今年度は間隔を0.25Tで変化させた。また、異なる方法により光学測定端子の空間分解能を評価するために、点光源を模擬した発光ダイオード装置を製作し、光ファイバーの受光部の仕様が空間分解能に及ぼす影響について検討を行った。この発光ダイオード装置を用いて得られた測定結果からは、本年度に主として検討を行った芯線数4本のバンドルファイバーでは、単芯ファイバーに近い空間分解能が得られた。また、プラズマ噴流の発生状態がほぼ同様な場合についての比較を行うためには,さらに多くの実験データを取得することが必要ではあるが、強磁場下でのプラズマ噴流の放射測定の結果からも、光学測定端子の受光部のファイバー仕様により空間分解能が改善される傾向が見られた。
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