2006 Fiscal Year Annual Research Report
高速走行連続鋼板のループ部に対する非接触案内路形成技術
Project/Area Number |
18560236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
粕谷 平和 東海大学, 工学部, 教授 (50056280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
押野谷 康雄 東海大学, 工学部, 教授 (70233533)
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Keywords | 電磁力 / 鋼板 / 走行 / 案内 / 非接触 / ロバスト制御 / エッジ / 振動 |
Research Abstract |
自動車や飛行機などの製品に使用されている冷延鋼板(連続鋼板)は,様々な工程においてローラにより接触支持搬送される.このような連続鋼板の製鉄所における搬送ラインの長さは数kmにも及び,種々の加エプロセスを経ながら搬送装置上を10m/s以上の高速で走行している.しかしながら連続鋼板の処理工程の一つであるめっき処理工程では,めっき処理後に鋼板を乾燥するために鉛直方向などへ20〜50m搬送されている.この乾燥工程などではローラなどの支持が難しく鋼板に弾性振動が発生するため,連続鋼板搬送ラインの解決すべき重要な課題となっている.このように,塗布むら,傷の発生などを極力抑えた品質,生産性の向上が急務である. そこで本申請課題では,特に高速走行する連続鋼板がその進行方向を変更する部分,すなわち「ループ部」に着目した.塗布むら,傷発生などを極力抑えた製品歩留まりの向上,生産性の向上など,鋼板表面品質の改善を目的として,電磁力技術の応用によるこれらの問題解決策を提案し,本年度は,以下の成果を得た. 1.ループ部制御機構の設計、面内振動の検出、エッジ方向振動の検出、制御系の実装を実施した. 2.走行実験を実施し、データを収集、評価した。その際、静止時、加減速時に関する検討も同時に行った。実機処理工程における走行開始時と停止時を想定した加減速状態での振動抑制性能及び案内路形成性能に関して実験的検討を行い,有効性を検証した.3.連続鋼板の質量変動に対するロバスト制御システムを構築し、その有効性を実験的に検証した. 4.実機工程を想定した連続鋼板の高速搬送(1000m/min)における上流側と下流側でのセンサ,電磁石配置を含めたシステムの総合的な最適化を実験的に行った.
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Research Products
(6 results)