2008 Fiscal Year Annual Research Report
高温超伝導バルクの変動磁界下におけるふるまいの解明と機器応用の基礎技術の研究
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18560272
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
山岸 一人 Yokohama National University, 大学院・工学(系)研究科(研究院), 特別研究教員 (10293177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 純 国立大学法人新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (60377182)
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Keywords | 高温超伝導 / 超伝導バルク / 交流損失 / 捕捉磁界 / 磁気シールド / 電気機器工学 |
Research Abstract |
平成20年度の研究実績は以下のとおりである. 高温超伝導(HTS)バルクの次世代機器応用に向けた問題点のひとつとして挙げられる,変動磁場中におけるバルクの捕捉磁界減衰抑制についてのいくつかの試みを行った.以下にその研究実績を示す. (1)平成19年度に引き続き,HTSバルクの交流磁界下における捕捉磁界減衰特性についての評価手法として挙げられる,HTSバルクの交流損失測定の高精度化を検討し,基礎的データの取得も兼ねていくつかの種類のサンプルについて測定を行った. (2)HTSバルクの捕捉磁界減衰の抑制法として,提案している高温超伝導線材を用いた磁気シールドリングをバルク周方向に付加した場合の抑制効果の検証を行い,効果の確認を行った.また,磁気シールドリングの付加デザイン等を変えた場合のシールドリングによる磁気遮蔽効果についての検証実験も行った. (3)抑制効果のある磁気シールドリングを付加したHTSバルクのデザインについて解析モデルを構築し,いくつかのデザインにおいて抑制効果についての検討を行った結果,バルク応用機器設計における手法の一つとして十分効果が望めることが明らかにした. (4)また,上記の研究成果を国際会議(Applied Superconductivity Conference 2008)において発表を行い,この分野の研究者達とディスカッションを行った.
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