2006 Fiscal Year Annual Research Report
改質器の応答遅れによる余剰・不足電力補償機能を有する家庭用燃料電池発電システム
Project/Area Number |
18560278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 俊彦 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00179772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平木 英治 山口大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20284268)
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Keywords | 燃料電池 / 電気機器工学 / 改質器 / パワーラインコンディショナ |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は以下のとおりである。 (1)改質器を考慮した燃料電池発電模擬装置の開発 はじめに小容量直流電源を用いて、燃料電池のI-V特性および改質器の遅れを一次遅れ要素で近似した燃料電池発電模擬装置を開発した。直流電源の制御には、計測制御用統合ソフトウエアであるLabVIEWを用いた。実験結果から、改質器を考慮した燃料電池発電模擬装置を構成できていることを確認した。 (2)燃料電池発電電力逆変換用インバータシステムの開発 研究室に所有しているDSPシステムを中核とするインバータシステムを開発する。この開発するインバータシステムにはパワーラインコンディショナ機能および電流バランサ機能を付加する。これにより、電源側で正弦波電流とし漏電遮断器の誤動作を防止する機能を実現する。実験装置を構成し、実験により有効性を確認した。 (3)改質器の応答を考慮した場合の逆潮流現象の確認(平木) 改質器の応答により負荷急変時に発電電力の過不足が発生することをMATLAB/SIMULINKを用いた計算機シミュレーションにより確認した。シミュレーション結果から過不足電力の大きさを検討し、フライホイール容量を決定する。 (4)フライホイール電動発電模擬装置の開発 汎用電動発電機を購入し、フライホイール模擬装置を開発中である。平成18年度中に完了することができなかったため、19年度初めには完了する予定である。これは、DSPにより駆動される直流電動機によってフライホイールを模擬するものであり、慣性および制動係数を可変とすることができる。このため、様々な負荷状態に応じたフライホイール電動発電機を模擬できる。
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