2007 Fiscal Year Annual Research Report
改質器の応答遅れによる余剰・不足電力補償機能を有する家庭用燃料電池発電システム
Project/Area Number |
18560278
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 俊彦 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (00179772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平木 英治 山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (20284268)
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Keywords | 燃料電池 / 電気機器工学 / 改質器 / パワーラインコンディショナ / 相互相関 / DOE |
Research Abstract |
本年度の研究成果概要は以下のとおりである。 (1)フライホイール電動発電機模擬装置の開発:平成18年度に完了できなかったフライホイール電動発電機模擬装置の開発について計算機シミュレーションにより詳細な検討を行った。実験装置による検討は完了できなかったため引き続き検討を行う予定である。 (2)家庭用燃料電池発電システムの構成:一戸建て規模を想定し、計算機上で家庭用燃料電池発電システムを構成し負荷変動による改質器の応答遅れの模擬、余剰・不足電力の発生の確認、およびフライホイールにより余剰不足電力の補償が可能であることを確認した。 (3)連系インバータへのパワーラインコンディショナ機能の付加:連系インバータへのパワーラインコンディショナ機能の付加について、その制御方式を検討した。平成18年度の方式では変換器容量が大きくなり、連系インバータが高価となる。そこで、電源電圧と負荷電流の相関と相互相関に着目した制御法を提案した。平成18年度の方式と比較して、パワーラインコンディショナ機能の付加により増加する変換器容量を30%増とすることができた。 (4)EDLCシミュレータの構成:米国DOEの改質器開発目標を考慮するとEDLC(電気二重層キャパシタ)が、余剰・不足電力補償に近い将来有望となる。しかし、BBEDLCは高価であり大容量のものを購入するには研究室レベルでは困難な状況である。そこで、昇降圧チョッパと単相PWM整流器を用いたEDLCシミュレータを構成し、計算機シミュレーションにより有効性を確認した。 なお、普及には不可欠な経済性の検討については平成19年度中に完了できなかった。これについては引き続き検討する予定である。
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