2006 Fiscal Year Annual Research Report
系統連系された分散電源の瞬低耐性の解明と対策に関する研究
Project/Area Number |
18560292
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Technology |
Principal Investigator |
伊與田 功 大阪府立工業高等専門学校, 総合工学システム学科, 教授 (80413798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊瀬 敏史 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00184581)
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Keywords | 瞬時電圧低下 / 分散電源 / 太陽光発電 / 励磁電流 / 電磁接触器 / 系統連系インバータ / 故障位相 |
Research Abstract |
平成18年度前期は基本調査として再生可能分散電源のシステム構成を詳細に調査し,本体のインバータおよび設備保護用の電磁接触器の特性を解明する. 平成18年度前期は、電磁接触器(三菱電機製)励磁コイルに印加する電圧に瞬時電圧低下を発生させ、その応答を接点回路に発生する電圧(励磁コイルに電圧が印加されている間は接点は閉じているので電圧ゼロであるが,瞬低で接点が開くと両端に電圧が発生する)で確認した.その結果、瞬低が始まってから実際に接点が開くまでの応答時間(開極時間)には、種々の要因が影響することが確認できた。例えば、電圧が全くなくなる100%の瞬低の場合より50%の瞬低の方が開極時間が短い場合があることが判明した。瞬低特に瞬低開始時の位相の違いにより、開極時間は10ms〜60ms程度まで大きく変化することがわかった。これらは、瞬低の継続時間、発生位相を任意に制御できる装置を製作して実験し、かつそれを短いサンプリング時間で詳細に計測したことにより得られた成果である。この成果を電気学会の平成19年度全国大会で発表した。また、国際学会でも発表予定である。解明すべき点が明らかになったので、今後は数値解析で検討を続ける予定である。 一方、太陽光発電用インバータについては、8月に太陽光インバータの製造会社を訪問し、機器構成や問題点について調査した。また、実験装置(Myway製)を9月に導入し,初期調整を行った。インバータの出力を連系する実験室の三相交流200V系統が弱く、起動時に誤動作をしたので、実験装置メーカの技術者と協力して調整した結果、実験が可能になったので、1相地絡故障から試験を開始した。
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