2006 Fiscal Year Annual Research Report
巨大プレーナ磁気異方性を有する金属間化合物サブテラヘルツ帯電波吸収材料
Project/Area Number |
18560312
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
永田 勇二郎 青山学院大学, 理工学部, 教授 (90146308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 修 青山学院大学, 理工学部, 教授 (60237930)
谷口 貴士 青山学院大学, 理工学部, 助手 (60348464)
佐俣 博章 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (90265554)
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Keywords | 電気・電子材料 / 磁気異方性 / サブテラヘルツ / 電波吸収材料 |
Research Abstract |
本研究で対象とするSmFe_7は単結晶で存在が確認されているが、多結晶は得られていない。したがって、SmFe_7の研究においては、現状では単結晶に頼らなければならない。本年度は、Smをフラックスとしたいわゆるセルフ・フラックス法により単結晶SmFe_7の合成を試み、電子線マイクロプローブ解析装置により組成の定量を行い、結晶学的性質をX線回折とそのデータのリートベルト解析により調べ、さらに静磁気特性を評価した。高周波特性の評価は自由空間法を用いて測定を試みたが、測定装置の故障により十分な測定を行うことができなかった。透過あるいはエリプソメトリー法などの自由空間法による測定では十分多量の試料を必要とする。しかしながら、単結晶に頼る現状では、大きなあるいは多量の試料を必要とする自由空間法は必ずしも適した方法とは言えない。そこで、装置の修理に要する期間を利用して、導波管法など、高周波における種々の評価法の検討を行った。導波管法はより高い周波数においては必ずしも最適な方法とは言えないが、大きな試料は必要とせず、高周波における基礎データは十分得ることができる。 また、面内異方性を調整することを目的として、SmFe_7のSmあるいはFeの一部を非磁性元素Alあるいは磁性元素Tbで置換した結晶の作成も試み、磁気的性質の評価を行った。Tbに関する実験は未だ十分ではないが、Alの置換は面内磁気異方性を弱める傾向が見られた。
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