2006 Fiscal Year Annual Research Report
超高速広帯域光通信システムのための多チャンネルファイバグレーティングに関する研究
Project/Area Number |
18560332
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
李 洪譜 静岡大学, 工学部, 助教授 (90362186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小楠 和彦 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (20022246)
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Keywords | 電子デバイス・機器 / 応用光学・量子光工学 / 光ファイバデバイス / WDM光通信システム / ファイバグレーティング / 広帯域分散補償器 |
Research Abstract |
多チャンネルファイバグレーティング(FBG)は、波長分割多重(WDM)光通信システムおいて、WDMフィルタ、広帯域分散補償器、光合分波器、多波長ファイバレーザなどの素子として注目を集めている。本研究では、これまで我々が提案した離散化したサンプリングFBGをさらに発展させ、チャンネル数が多く、WDMCバンドの全域をカバーする多チャンネルFBGの開発と位相マスクによる新しい製作法の確立を明らかにした。詳しい内容は以下を通った。 1.高チャンネル数FBGの作製に必要な最大屈折率変化量を小さくするために、連続的な位相のみのサンプリング関数を提案した。また、位相シフト位相マスクを用いて多チャンネルFBGを書き込む際には、紫外光がマスクで回折してしまい、正確な位相シフトが書き込めない。本研究では模擬焼きなまし演算法を用いて、優れたチャンネル均一性と高い帯域内エネルギー効率を持つ45ャンネルまでのFBGを生じさせることができる新しい連続的な位相のみのサンプリング関数が最適化された。 2.FBGを作製する場合、位相マスク法が用いられるが、書き込み用レーザの強度をFBGの屈折率分布に比例して変化させる必要がある。しかし、レーザ光は有限の広がりを持つため、設計した屈折率変化の周期によっては正確に書き込めない可能性がある。よって本研究では、FBGの書き込みに用いられるレーザ光のサイズにより、設計した多チャンネルFBGの特性にどのような影響が現れるのかを調べた。 3.計算結果を確証するため、いくつかの45チャンネルFBGを製作した。チャンネル間隔100GHz、使用可能帯域幅0.21nm、波長分散約-1350ps/nm。製作したFBGの測定結果は理論的結果とよく一致したことが明らかにした。
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Research Products
(5 results)