2006 Fiscal Year Annual Research Report
ファイバーグレーティングのモアレ干渉アポダイゼーションの研究
Project/Area Number |
18560338
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
江島 正毅 香川大学, 工学部, 教授 (90325316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須崎 嘉文 香川大学, 工学部, 助教授 (60206456)
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Keywords | ファイバーグレーティング / モアレ干渉 / エキシマレーザー / 屈折率誘起 / 光ファイバー |
Research Abstract |
本提案の目的は、光ファイバーに紫外線を照射してファイバーグレーティング(FBG)を形成する技術において、従来にないまったく新しいアポダイゼーションの手法を確立することである。本手法は、我々が開発した2光束干渉法によってのみ可能である。 昨年度の主な結果は、 1、FBG長とミラー回転角度に関して、理論計算による予測どおり、FBG端部にて2つの重ね合わせたFBGの位相が逆転して打ち消しあう場合だけでなく、意図的に位相をずらして強め合う場合、さらにそれらの中間の状態も計算で準備しておいた。実験において、ミラー回転角度をこれらに合わせて変えて行ったところ、サイドローブの挙動は、抑制できる場合のみならず、大きく出て来る場合も含めて、これらの理論計算結果と良好に一致していた。 2、右対称のモアレ干渉ではなく、左右方向どちらかヘシフトしたモアレ干渉が発生することが懸念される。実験で、UVレーザー光照射光ファイバーの直前に一定幅の光学遮蔽版を配置し、遮蔽版を光ファイバー長手方向に変えてFBG作製実験を行ったところ、サイドローブの挙動は、抑制できる場合のみならず、大きく出て来る場合も含めて、ほぼ理論で予想される振る舞いを見ることが出来た。 これらの実験結果から、サイドローブ抑制は、ほぼ我々の理論の予測通りに制御できることが分かった。このことによって高品質で高精度のファイバーグレーティングの作成が充分に可能であることが実証出来た。 今後は、これをさらに発展させて、モアレ干渉のダイナミック制御を行い、本提案手法の優位性の証明をさらに固めて行く予定である。また、これらの結果をまとめて、学会論文誌への投稿を行いたい。
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Research Products
(2 results)