2006 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド記録用近接場光磁気ヘッドデバイス実現と近接場光磁気情報検出への挑戦
Project/Area Number |
18560348
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中川 活二 日本大学, 理工学部, 教授 (20221442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 彰義 日本大学, 理工学部, 教授 (60059962)
高橋 慎吾 秋田県高度技術研究所, 上席研究員 (70370228)
塚本 新 日本大学, 理工学部, 講師 (30318365)
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Keywords | 記憶・記録 / 光アシスト記録 / 近接場 / ハイブリッド記録 / 熱アシスト |
Research Abstract |
本研究では近接場ヘッドデバイスを実現し、1Tbit/inch^2の大容量の記録密度を実証するため、本年度の研究では近接場ヘッドデバイスについてのシミュレーション解析とその試作、静的記録実験を行い、国内学会および国際会議で研究成果を発表した。 本年度は、1)近接場ヘッドデバイスとして空間伝搬のよる光利用率を向上したNear-field Optical Advanced Hybrid(NOAH)ヘッドを提案し、NOAHでFinite Difference Time Domain法(FDTD法)のシミュレーション解析による近接場光を有効的発生するためプラズモンアンテナの材料や形状の検討を行った。2)プラズモンアンテナからの近接場光に媒体の表面構造による影響についてもシミュレーション検討した。 更に、実験では、3)顕微鏡下で観察しながら記録実験が可能な静的基礎評価装置を完成した。4)シミュレーション解析で検討したプラズモンアンテナを近接場光磁気ヘッドデバイスに作り込んだ。5)上記静的基礎評価装置に近接場光磁気ヘッドデバイスを適用し、色素膜への熱記録静的基礎記録実験を行った。これにより、近接場光で光の回折限界以下のサイズの局所的な部分の加熱記録に成功した。また、6)今後の研究の展開のため動的評価装置の設計を行い、使用するエアスピンドルの仕様を決定し、本年度の研究費でエアスピンドルを購入した。 新年度は、上記基礎評価装置にて、高密度記録に適したFePt磁性膜への微小磁区記録の検討を行うと共に、NOAHヘッドへの磁気素子の導入、動的評価用ヘッドの実現を目指した実験を進める。
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Research Products
(4 results)