2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域気候パラメータを考慮した降雨時伝搬特性の世界的推定法の研究
Project/Area Number |
18560360
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
細矢 良雄 北見工業大学, 工学部, 教授 (20241424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 知恵子 北見工業大学, 工学部, 助手 (70301976)
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Keywords | 電波伝搬 / 降雨時伝搬 / 世界的推定法 / 降雨減衰 / 降雨時交差偏波識別度 / サイトダイバーシチ / 最悪月 |
Research Abstract |
1.降雨時伝搬特性や、雷雨率を含む地域気候パラメータなどに関する文献調査を行い、降雨時伝搬特性データ(衛星回線降雨減衰、地上回線降雨減衰、異積分時間降雨強度、衛星回線交差偏波識別度劣化、地上回線交差偏波識別度劣化、サイトダイバーシチ改善効果、最悪月)と雷雨率データに関する、世界各地約200地点のデータベースを作成した。 2.TRMMの降雨レーダデータを検討し、3A25/降雨パラメータの統計値、および2A23/降雨タイプの分類とブライドバンドの高さに的をしぼり、リモートセンシング技術センター(RESTEC)から購入し、また解析システムを購入したが、同システムの最新CPUとソフトのミスマッチが発生したため、解析が遅れている。これについては解決の目途がついたので次年度以降に積極的に解析を進める。 3.WMO(世界気象機構)が発表している平均年雨量・雷日数・30年間月最大雨量から計算されるDuttonの雷雨率、あるいはRiceが提案している雷雨率やBaptista and Salonenが提案している雷雨率の比較検討を行った。これらは全て雷雨率を間接的に推定したものであるが、場所によっては大きな不一致がみられた。TRMMデータからは雷雨率が直接求められる(ただし緯度40度以下に限られる)ので、次年度以降に総合的に評価を行い、伝搬特性推定法の改善を進める。 4.雷雨率を考慮した世界的に適用できる「異積分時間降雨強度分布変換法」と「衛星回線サイトダイバーシチ改善効果推定法」について、既存推定法よりも推定精度の向上が得られることが明確になったので、それぞれ国際シンポジウムにおいて発表した。
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Research Products
(2 results)