2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域気候パラメータを考慮した降雨時伝搬特性の世界的推定法の研究
Project/Area Number |
18560360
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
細矢 良雄 Kitami Institute of Technology, 工学部, 教授 (20241424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 知恵子 北見工業大学, 工学部, 助教 (70301976)
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Keywords | 電波伝搬 / 降雨時伝搬 / 世界的推定法 / 降雨減衰 / 降雨時交差偏波識別度 / サイトダイバーシチ / 最悪月 / ITU-R勧告837 |
Research Abstract |
1.昨年度に引き続き、降雨時伝搬特性や雷雨率を含む地域気候パラメータなどに関する文献調査を行い、降雨時伝搬特性データ(衛星回線降雨減衰、地上回線降雨減衰、異積分時間降雨強度、衛星回線交差偏波識別度劣化、地上回線交差偏波識別度劣化、サイトダイバーシチ改善効果、最悪月)と雷雨率データに関する、世界各地約200地点のデータベースを更新した。 2.昨年度発生した最新CPUとソフトのミスマッチの問題を解決し、遅れていたTRMMの降雨レーダデータ(3A25/降雨パラメータの統計値、および2A23/降雨タイプの分類)の解析を進めた。また、最新1年間の3A25データを新たに購入し、TRMMデータ情報を更新した。 3.WMO(世界気象機構)が発表している平均年雨量・雷日数・30年間月最大雨量から計算されるDuttonの雷雨率、あるいはRiceが提案している雷雨率やBaptista and Salonenが提案している雷雨率(ITU‐R勧告837)は全て雷雨率を間接的に推定したものであるが、TRMMデータからは雷雨率が直接求められる(ただし緯度40度以下に限られる)。これらの雷雨率の比較検討を行い、Baptista and Salonenによる雷雨率とTRMM雷雨率が同様の傾向を持つことが分かった。また、主に海洋部においては両者の間に大きな不一致が見られた。これらの結果を国内の研究会にて発表した。次年度に総合的評価を行い、伝搬特性推定法の改善を進める。
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Research Products
(3 results)