2006 Fiscal Year Annual Research Report
センサネットワークにおけるセンシング情報の相関を利用した通信路誤りの抑制
Project/Area Number |
18560374
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山里 敬也 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教授 (20252265)
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Keywords | センサネットワーク / 相関 / 誤り訂正 |
Research Abstract |
本研究は,センサネットワークの特性改善について検討していくもので,特に個々のセンサノードで観測するデータ間の相関を利用して,フュージョンセンターでの通信路誤りの抑制を実現することを目的としている. 相関を利用した通信路誤りの抑制は,例えばセンサノードで観測された観測データが全て等しい(すなわち相関1)とすると,各センサノードから同じ観測データがフュージョンセンターへ無線伝送されることになり,ダイバシチ受信(複数アンテナで受信した同一の信号を合成することで利得を得ること)と同じ効果が期待できる.これより,観測データに相関がある場合,無線通信路での誤りの影響を軽減できる。 本研究では,センサノードとして画像センサを想定し,各画像センサ間の相関を利用した通信路誤り率の抑制手法について検討する. 申請者は,既に観測データ間の相関を利用すること,通信路誤りに伴う平均観測情報量の劣化を抑制できることを確認している.結果として,相関係数が半分程度あれば,効果的な通信路誤りの抑圧が可能であることが分かった. 本年度は,この結果をふまえ,具体的な通信路誤りの抑圧手法についての検討を行った.具体的には,市販されているセンサノードを用い,温度,輝度などの観測実験を行った.その結果,実際の環境でも観測データ間に相関があることが確認された.次の,その観測データを用いたシミュレーション実験を行ったところ,提案手法により通信路誤りを低減できることが確認できた.
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