2007 Fiscal Year Annual Research Report
近接性を利用したPAN環境におけるデバイスハンドオーバー・システムの研究
Project/Area Number |
18560397
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
上岡 英史 Shibaura Institute of Technology, 工学部, 准教授 (90311175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 茂樹 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (80332154)
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Keywords | ネットワーク / 赤外線 / コンテクスト / ユヒキタス / 近接性 / シームレス / シームフル / デバイスハンドオーハー |
Research Abstract |
昨年度は,デバイスハンドオーバーシステムの設計と実現性の検討を机上にて行ったため,はその実装上の問題およびその対策を検討するとともに,実際にプロトタイプシステムの製作を開始した.また,セキュリティ対策についても検討し,携帯電話サービスとの対応についても議論した.さらに,これらの成果を国際会議にて論文発表を行った.以下,詳細を述べる.(1)実装上の検討およびプロトタイプ製作本システムでは携帯型リモコンを用いた通信制御を行うが,システムに使用するOSがWindowsである場合,コンピュータの赤外線ポートをプログラムで直接制御できないという問題がある.この対策として,リモコンから送信される赤外線通信データをRS232C通信データに変換するためのデバイスとしてPDAを導入し,コンピュータでは汎用シリアル通信としてプログラム制御できるように実装した.SIPサーバに関しては,独自に開発すると莫大な時間と費用がかかるため,無料のSIPサーバ(フリーウェア)を導入することとし,提案システム独自の機能に関しては,SIPクライアントの機能拡張にて対応するように,実装方法を検討した.(2)セキュリティ対策デバイスハンドオーバーの行為を実行できるユーザを限定するため,携帯電話のSIMカードに対応する認証機能を検討し,実際に実装した.具体的には,ユーザが利用する携帯型リモコン(PDA)に差し込むSDカード内に認証情報を記述し,その情報をSIPの認証機能と連動させることにより,限定されたユーザのみがアプリケーションを実行できる工夫を考案した.(3)成果発表(1)(2)の検討結果およびその成果を,国際会議IMSA2007(Internet and Multimedia Systems and Applications2007)にて論文発表を行い,同じ分野の研究者と本研究に関する議論を行った.
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Research Products
(7 results)