2006 Fiscal Year Annual Research Report
進化型システムに基づく適応学習型最適化法の開発とVLSI実装設計への応用
Project/Area Number |
18560399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小圷 成一 千葉大学, 大学院自然科学研究科, 助教授 (70241940)
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Keywords | システム工学 / ソフトコンピューティング / システム最適化 / 配置配線問題 |
Research Abstract |
本年度は,評価関数曲面の構造に基づいて解の探索過程を自律的・適応的に調整する適応学習型最適化法の開発を目的に,具体的には次の2点に関して研究を行った。 1.基礎的研究 これまでの研究で開発を進めてきた遺伝的アルゴリズムに,評価関数曲面の特徴に関する情報を遺伝情報として蓄積する機能を加えるための手法を検討し,その理論的解析を行った。与えられた問題の性質に応じて探索過程を適応的に最適化する方法を検討し,その理論的解析を行った。以上の二つの機能を組み合わせることで,適応学習型最適化法を構築し,その理論的解析を行った。 2.アルゴリズムの開発 評価関数の構造を効率的に遺伝子にコード化する方法を検討し,その具体的なアルゴリズムを構築した。蓄積された情報の有用性に応じて必要な情報を適応的に取捨選択するための交叉法を検討し,その具体的なアルゴリズムを構築した。以上の二つのアルゴリズム組み合わせることで適応学習型最適化法の具体的なアルゴリズムを構築した。構築したアルゴリズムに基づき,適応学習型最適化法を計算機上で実行できるような,シミュレーション実験システムを開発した。適応学習型最適化法のシミュレーション実験システムを利用して,まず比較的単純な問題として,二次割当問題等のベンチマーク問題において,開発した適応学習型最適化法の基礎的な性能評価を行った。
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Research Products
(2 results)