2007 Fiscal Year Annual Research Report
進化型システムに基づく適応学習型最適化法の開発とVLSI実装設計への応用
Project/Area Number |
18560399
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小圷 成一 Chiba University, 大学院・工学研究科, 准教授 (70241940)
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Keywords | システム工学 / ソフトコンピューティング / システム最適化 / 配置配線問題 |
Research Abstract |
本年度は,評価関数曲面の構造に基づいて解の探索過程を自律的、適応的に調整する適応学習型最適化法の開発を目的に,具体的には次の2点に関して研究を行った。 1.開発手法の改良 生物の免疫系でみられるランダム的な遺伝子組み替え交叉法を導入する方法を検討し,その理論的解析を行った。ランダム的な遺伝子組み替え交叉法を実現するための,具体的なアルゴリズムを構築した。開発したアルゴリズムを,適応学習型最適化法のシミュレーション実験システムに導入した。シミュレーション実験システムを利用して,まず,比較的単純な問題である二次割当問題巡回セールスマン問題等のベンチマーク問題において,アルゴリズムの改良の効果を検証した。ランダム的な遺伝子組み替え交叉法の効果として期待される探索領域の拡大および解集団内の遺伝的多様性の維持により,開発手法の解の品質面での性能向上をはかった。 2.実データへの応用 開発手法を実際的な配置配線問題に応用し,既存の最適化手法による結果と比較することにより,その優位性を検証した。具体的にはVLSIレイアウト設計における標準的な問題であるフロアプラン設計問題,標準セル配置問題,および概略配線問題などを取り上げた。評価関数として,チップ面積最小化に加えて高速動作化、低消費電力化に関する項の導入することで,より現実的なVLSI設計における開発手法の有効性を検証した。具体的な配置配線問題のデータとして,一般的に用いられている大規模なベンチマークデータを利用することで,既存の他手法との比較を容易にした。
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Research Products
(2 results)