2006 Fiscal Year Annual Research Report
条件制約付きANPによる危機管理型意思決定機構の構築
Project/Area Number |
18560403
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮城 隼夫 琉球大学, 工学部, 教授 (40112445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姜 東植 琉球大学, 工学部, 助教授 (00315459)
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Keywords | AHP / 意思決定 / n事象 / 演繹推論システム / 確率性 / 医療診断 / Newton-Raphson法 / Variable Axis Method |
Research Abstract |
(1)Variable Axis Method(VAM)を用いたグループ意思決定機構の構築 本研究は,人間のあいまいな主観的判断を考慮できるファジィAHPを発展させたものであり、意思決定支援の包括的手法を提案するものである。本研究の特長は、(i)集団としての評価への不満を最小化する最適化問題を扱い,(ii)ファジィ一対比較の重み算定に幾何平均を導入し,(iii)新たなデファジィ化法としてVariable Axis Method(VAM)を提案していることにある。 (2)ファジィネスを含む不確実性を考慮した演繹推論法 危機管理型意思決定問題においては,不確実性を扱える推論機構の構築が必要になる。本研究では,不確実性をファジィ事象として捉え推論問題にファジィ理論の概念を取り入れることで,不確実性をより現実に近いかたちで考慮した推論システムを提案している。さらに不確実性を含む推論問題が一種の条件付最適化問題としての性質を備えていることから,最適値の求め方についても提案している。 (3)Newton-Raphson法を用いたn事象推論システムの構築 危機管理型意思決定機構の一つに医療診断がある。診断者が意思決定を行う際の判断材料として推論機構の構築は重要な解決すべき課題の1つである。そこで本研究では,主観的なあいまいさを考慮した推論法を用いて,n事象を同時に処理する推論モデルを構築し,さらに今まで別々に扱われてきた確率モデルの構築と演繹推論を一連の処理と捉えることで,統計的データからn事象の確率モデルを導出し,それを入力として推論結果を出力するシステムを提案している。
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