2006 Fiscal Year Annual Research Report
非線形動的特性を積極的に利用した高速CT画像再構成手法の開発
Project/Area Number |
18560412
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉永 哲哉 徳島大学, 医学部, 教授 (40220694)
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Keywords | CT / 画像再構成 / 非線形力学系 / 分岐 / 逐次近似法 / 医用画像診断装置 |
Research Abstract |
医用CT画像再構成法としての逐次近似法は,フィルタ補正逆投影法よりも高品質な画像を再構成できるが,従来,最終的な画像を得るには多くの繰り返し回数を必要とする欠点がある.先行研究で提案した拡張PMARTの漸化式を「非線形力学系」として定式化し,非線形動的特性を積極的に活用することにより,アーチファクトの劇的な削減と画像再構成の高速化を併せ持つ再構成法を開発することが本研究の目的である. 今年度の研究実績の概要は次の通り. ・まず静的拡張PMARTの更新パラメータを変化パラメータとした力学系の解析を行った.安定固定点の特性乗数が等値となるパラメータ集合を求め,画素数やファントム画像を種々に変化させて特性乗数の性質を検討した. ・次に,動的拡張PMARTを対象とし,比較的大きな画像サイズに対しても速度低下が生じないアルゴリズムの検討を行った.次元の高い系について数値実験を行い,理論的検討のためのデータを収集した. ・実際のSPECT装置から得られたデータをもとに再構成を行い,拡張PMARTとEM法の併用による再構成法を提案し,計算速度と画像の性質を評価した. 以上の通り,申請時において設定した今年度の目標を達成させることができた. 成果の一部を学会・研究会で発表した.
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Research Products
(3 results)