2006 Fiscal Year Annual Research Report
高ノイズ・低解像度を画質特徴とするRI骨シンチ画像の画像解析と自動診断
Project/Area Number |
18560413
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福島 重廣 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 教授 (60027927)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 幸靖 九州大学, 大学院芸術工学研究院, 助手 (60304854)
|
Keywords | 画像情報 / ノイズ画像 / 非等方拡散 / レジストレーション / FFD / RI画像 / 経時差分 / 骨シンチ |
Research Abstract |
本年度は形状保存平滑化のための非等方拡散法に重点をおいて調査,実装し,数種類の変法の性質を観察した.非等方拡散法は解像度を低下させずに領域分割を自然に実現することが期待されているが,初期の方法によれば解の性質が悪いこと,拡散停止関数の選択への依存性が高すぎることと適切な選択の指針が示されていないこと,領域が平坦化する傾向にあること,また,実装上,拡散計算の繰り返しの停止基準乃至は収束判定基準が明らかにされていないことなど,応用上解決すべき問題が存在する可能性が明らかになってきた.停止基準については相関値を用いた方法も提案されているが,とくにRI骨シンチ画像のようにノイズのSN比と粒度が高い画像では,この相関法で期待されているふるまい自体が生じないことも分かった.さらに,通常のノイズ画像においても非等方拡散法のディジタル実装の結果,小ノイズが抑制されはするものの,団塊化し,平滑化画像に団塊により構成されるテクスチャーが生ずることが観察された.これらの現象は実装時のパラメタ値にも依存する.以上のように,非等方拡散法はその原理と形式の簡明さにもかかわらず,実装を含む問題を伴うことが観察された. また,自動レジストレーションのための階層的繰り返しによるワーピング手法について調査,実装し,実験を行った.この場合,階層繰り返しの停止基準が今後の問題となることが観察された.さらに,とくにRI骨シンチ画像の場合は,発光画像であることから,拡大縮小に対する濃淡値補正の手順を組み込むことも今後必要である. 以上の外,ソフトウエアの収集,整備等の作業を行った.
|