2007 Fiscal Year Annual Research Report
ビヘイビアアプローチに基づく大規模ロバスト制御系のモデリングと解析
Project/Area Number |
18560431
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鷹羽 浄嗣 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (30236343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 修 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00314394)
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Keywords | ビヘイビア / ロバスト制御 / 大規模システム / 二次微分形式 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ビヘイビアに基づくロバスト制御理論を発展させることにより,大規模複雑システムに有効なモデリングと制御の理論的枠組みを構築することである.本年度の研究実績は以下の通りである. ・まず,パラメトリックな不確かさをもつシステムに対して,2次微分形式を用いたロバスト安定条件を導出し,これによりパラメータ依存リァプノブ関数を容易に校正できることを示した[3rd IFACSymp. on Syst., Struct. Contr.で発表]. ・大規模システムに対する分散制御問題を再考し,behavioral intercomectionの概念に基づいて分散制御問題の可解性(分散制御系の固定モード)を特徴付けた[European Control Conf. 2007で発表]. ・離散時間線形システムに対する最小二乗推定問題に対して,二次差分形式とビヘイビアに基づく推定アルゴリズムを導出した[システム制御情報学会論文誌に論文掲載] ・大規模複雑システムの一つのクラスとしてn-Dシステムについて考察し,このクラスのシステムに対して二次微分形式の正準形を定式化した[Syst. Contr. Lettersに論文掲載].この結果は,二次微分形式を用いたn-Dシステムの解析・制御に非常に有用である.
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Research Products
(4 results)