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2007 Fiscal Year Annual Research Report

高流動コンクリートの間隙過時における圧力損失現象に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18560447
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

藤原 浩巳  Utsunomiya University, 工学部, 教授 (30323314)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸岡 正知  宇都宮大学, 工学部, 助教 (50323316)
Keywords高流動コンクリート / 自己充填性 / 圧力損失 / レオロジー / 可視化実験 / 粗骨材絶対容積割合 / 見掛けの降伏値 / 間隙通過性
Research Abstract

高流動コンクリートが自重により流動・自己充填する際に,流動の障害となる鉄筋間を通過する際に生じる充填不良等の原因となる圧力損失現象について,その発生メカニズムを解明するため,次のような仮説を立て,これらメカニズムの解明のため,下記の実験・検討を行った.
【仮説】流動障害間隙を通過するコンクリート内部では,粗骨材分布状態が変化し,障害近傍に滞留し,粗骨材量は増大する.その結果,障害付近のコンクリート中では,変形しない粗骨材割合が増加する.よって,コンクリートの変形抵抗は増大する.これらから,圧力損失発生・増大現象を説明可能とする.
(1)モルタルのレオロジー性状が圧力損失に及ぼす影響の評価
障害のあきが比較的大きく,通過流動するコンクリート中の粗骨材割合が大きく変化しない条件について,モルタルのレオロジー性状が圧力損失に影響するとし,モデルコンクリートを用いた可視化実験を通じ,本現象について検討した.障害のあきにより傾向が異なり,あきが粗骨材最大寸法の2倍未満ではモルタルの粘度が低いと材料分離を生じ易く,粗骨材割合が増大し,通過流動が困難となるため圧力損失は大きくなる.あきが粗骨材最大寸法の2倍程度になると,粗骨材割合の変化が前者の場合より小さくなり,モルタルの粘度の増大に伴い圧力損失は増大する傾向が得られた.
(2)流動方向に複数層の流動障害が存在する場合の圧力損失発生増大機構の検討
複数層の流動障害を通過する際の圧力損失が単一障害を通過する現象を元に推定できるかを検討するため,障害を2層配置した条件にて,モデルコンクリートの流動状態を把握する実験・検討を行った.その結果,概ね予測と合致するが,圧力損失は流動が停止した最終状態だけでなく,流動途中で生じている内部摩擦の影響も無視できないことを示した.また,予測精度向上のため,さらなる検討が必要である.

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 2007

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 高流動コンクリートのフレッシュ性状 自己充填性に関する検討2008

    • Author(s)
      丸岡 正知
    • Journal Title

      月刊 コンクリートテクノ 27-2

      Pages: 47-53

  • [Journal Article] 自己充填性を有する高流動コンクリートの流動障害間隙通過時における粗骨材粒子挙動と圧力損失現象に関する検討2007

    • Author(s)
      丸岡 正知
    • Journal Title

      土木学会論文集 63

      Pages: 640-655

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 自己充填コンクリートの圧力損失発生機構とコンクリートのレオロジー特性に関する実験的検討2007

    • Author(s)
      丸岡 正知
    • Journal Title

      コンクリート工学年次論文集 29-2

      Pages: 67-72

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 多層流動障害間隙通過時の自己充填コンクリートの圧力損失メカニズムに関する実験的検討2007

    • Author(s)
      渡邊 暢
    • Organizer
      コンクリート工学年次論文集
    • Place of Presentation
      仙台 江陽グランドホテル
    • Year and Date
      2007-07-11

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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