Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
大型鋼構造物の被覆防食材として、近年、高い直流抵抗値を有する高性能重防食コーティングが使用されるようになった。従来の集中定数回路素子に基づく測定では、コーティングの劣化挙動や健全性を十分評価できない現状である。本研究は、長期塩水曝露試験の試験片に対して電気化学インピーダンス測定に基づく新しい評価モデルの検証を行った。その結果、提案した分布定数回路モデルは、従来までのインピーダンスデータから塗膜の良否判定程度しか行われてこなかった評価に変わる定量的診断方法として実証された。