2006 Fiscal Year Annual Research Report
繊維強化プラスチック引き抜き成形材を用いた歩道橋の実用化
Project/Area Number |
18560469
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
前田 研一 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (60244414)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 一史 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (70264596)
|
Keywords | 新素材 / 複合材料 / 土木材料 / 歩道橋 / ペデストリアンデッキ |
Research Abstract |
まず、2主桁橋タイプ単径間歩道橋について、主桁として適用可能な1形断面のGFRP引き抜き成形材の既製品を選定して、所要の断面性能とするための詳細な材料設計を行い、材料特性を材料試験により実測した。次に、断面設計において支配的な曲げたわみの抑制を目的として、擬似両端固定支持形式とするための合理的な支点構造の詳細を検討し、具体的に提示した。さらに、この擬似両端固定支持形式、および、通常の単純支持形式の両支持形式について試設計を行った結果、擬似両端固定支持形式とすることが,経済性、施工性、および、たわみ特性、振動使用性などに及ぼす効果は極めて高いことを確かめた。しかしながら、2主桁橋タイプの試設計の結果、引き続き研究を予定していた床版橋タイプに比べて経済性、施工性の点でかなり劣り、しかも適用可能支間が極めて短いものに限定されるということが明確になり、計画していた模型実験関係の実施を見送り、直ちに床版橋タイプに関する研究に移行することとした。 床版橋タイプ単径間歩道橋の研究の着手にあたっては、まず、主桁の役割も果たす床版を構成するGFRP引き抜き成形材を1形材、シート材の既製品から選定し、適用可能支間15〜30m程度、幅員1.5〜4.5mを想定して、所要の断面寸法と断面性能を得るための詳細な材料設計を行い、次年度に予定している試設計に適用するために、材料特性を材料試験により実測した。次に、本タイプは、1形材を等間隔に並べ、それらの上下面にシート材を接着接合により積層させて断面を構成するものであり、接着剤で一体化された断面構造の平面保持性能と耐荷力、耐久性を検証しておく必要があったことから、局部的なものを含めて3種の実験模型を製作して曲げ載荷試験を破壊に至るまで実施した結果、十分な変形性能と安全性を確保できることを確かめた。
|
Research Products
(2 results)