2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模開発に伴う交通アセスメントと土地利用に関する研究
Project/Area Number |
18560515
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
森本 章倫 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (30239686)
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Keywords | 交通アセスメント / 交通流シミュレーション / 大規模開発 |
Research Abstract |
平成18年度は次の5つのステップを踏むことで、従来は事業単位でおこなってきた交通アセスメントを、一定のルールの中で実施できるような仕組みを提案した。対象地域としては栃木県をとりあげ、大規模小売店舗立地時における独自基準について基礎的な分析を行った。 1.大規模開発と交通アセスメントの現状把握 大規模開発の中でも大規模小売店舗に焦点を当てて、交通アセスメントの実施状況を調べ、整理した。 2.大規模開発の交通影響範囲の設定 大規模開発がどの程度のエリアで交通影響を及ぼすかについて検討した。これは交通流シミュレーションを実施する際の再現エリアの設定として重要な課題である。 3.交通流シミュレーションを用いた交通アセスメント(仮想地区) 設定された交通影響範の中でも交通流の変化は同一ではなく、分析エリア内の道路ネットワークと駐車場の出入り口の関係によって大きく異なる。栃木県内の過去の大規模小売店舗立地の事例分析により、立地パターンを分類し、各パターンの仮想モデルを作成した。また、どのような交通状況下で渋滞が発生するかについて分析を行った。 4.実在事例をもとにした交通流シミュレーションによる予測 実際の開発事例を対象に2,3で設定した影響範囲および仮想地区の知見を元に分析をおこなった。 5.科学的な交通アセスメント手法の提案 平成18年度の分析を通して得られた知見から、科学的な交通アセスメントの手法を提案した。特に大規模開発実施時に交通流シミュレーションを適用する条件を整理した。
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