2007 Fiscal Year Annual Research Report
新素材を用いた高耐久・高性能住宅用布基礎に関する研究開発
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18560545
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
磯 雅人 University of Fukui, 工学研究科 建築建設工学専攻, 講師 (60377471)
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Keywords | 布基礎 / PVA繊維 / アラミドロッド / 曲げ性状 / せん断終局耐力 / 高耐久 / ひび割れ / 損傷 |
Research Abstract |
本研究の目的は,高性能・高耐久な住宅用布基礎を開発することである。高性能・高耐久とするための1つのアイデアは主筋およびせん断補強筋に新素材(アラミドロッドまたは炭素繊維ロッド)を使用することである。2つ目のアイデアは,コンクリートの代替としてポリビニルアルコール繊維補強コンクリート(以下,PVA-FRC)を使用することである。しかし,その構造性能は不明であるため,実験的手法により,その構造性能を明らかにし,その設計法を開発することを目的とした。本年度は,PVA-FRCを用いた布基礎の曲げ性状およびアラミドロッドのせん断補強筋を用いた布基礎のせん断性状を把握するために以下の実験を実施した。 (1)PVA-FRCを用いた薄肉断面RC梁部材の曲げ実験 (2)アラミドロッドのせん断補強筋を用いた薄肉断面RC梁部材のせん断実験 以上の実験により以下の知見が得られた。 <PVA-FRCを用いた梁の曲げ実験> ・PVA繊維の体積混入率を増加させることにより変形性能を向上できることがわかった。 ・主筋がシングルに配筋されたRC梁部材の破壊性状は,梁上面が割裂破壊するのに対し,PVA-FRCを使用した梁は,上面割裂を防止し損傷を抑制する効果が認められた。また,同荷重時のRC試験体とPVA試験体のひび割れ幅はPVA試験体の方が小さく,ひび割れ幅を抑制する効果が認められた。 ・限界塑性率,限界変形角の推定式を提案し,おおむね実験結果を評価できることを示した。 <アラミド繊維補強筋を用いたRC梁のせん断実験> ・せん断補強筋の軸剛性をほぼ同じにして,鉄筋とアラミドロッドの試験体で比較した場合,アラミドロッド試験体のせん断終局耐力はRC試験体に比較して大きく向上することがわかった。
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Research Products
(1 results)