2007 Fiscal Year Annual Research Report
鋼製ダンパーと鉄筋コンクリート造躯体との接合方法に関する研究
Project/Area Number |
18560550
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
稲井 栄一 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (10314816)
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Keywords | 制震 / コスト縮減 / ダンパー / 接合部 |
Research Abstract |
平成19年度は、平成18年度に実施した試験体の実験結果および既往の実験資料を分析し、提案する接合形式による制震間柱の変形機構、耐荷機構を解明し、特に問題となる鉄筋コンクリート(以下、RC)間柱の設計法を確立した。また、制震間柱の復元力特性モデルを構築した。1.制震間柱の変形機構の解明:制震間柱の変形は、低降伏点鋼パネル自体の変形と剛体変位からなる。この低降伏点鋼パネルの剛体変位は、RC間柱の曲げ変形[鉄筋の抜け出しを含む]による水平変位、RC間柱のせん断変形による水平変位、RC間柱の曲げ変形による頭部の回転変位、および、わずかではあるがRC間柱からの低降伏点鋼パネルの抜け出しにより生じることを明らかにした。2.RC間柱の耐荷機構の解明:RC問柱はH形鋼鉄骨とRC造の合成構造になっている。鉄骨部分とRC部分における曲げモーメントとせん断力の分担率を解明し、RC間柱の合理的な設計手法を提案した。3.制震間柱の復元力特性モデルの構築:RC問柱と低降伏点鋼パネルは直列に連結されている。RC間柱の変形を曲げ変形とせん断変形に分離し、各々非線形の復元力特性モデルを構築した。また、低降伏点鋼パネルの変形も曲げ変形とせん断変形に分離し、曲げ変形は弾性、せん断変形は非線形とする復元力特性モデルを構築した。制震問柱としての復元力特性は、これらRC間柱と低降伏点鋼パネルの復元力特性モデルを直列につなげることにより表すことが可能である。 1.制震間柱の変形機構の解明:制震間柱の変形は、低降伏点鋼パネル自体の変形と剛体変位からなる。この低降伏点鋼パネルの剛体変位は、RC間柱の曲げ変形[鉄筋の抜け出しを含む]による水平変位、RC間柱のせん断変形による水平変位、RC間柱の曲げ変形による頭部の回転変位、および、わずかではあるがRC間柱からの低降伏点鋼パネルの抜け出しにより生じることを明らかにした。 2.RC間柱の耐荷機構の解明:RC問柱はH形鋼鉄骨とRC造の合成構造になっている。鉄骨部分とRC部分における曲げモーメントとせん断力の分担率を解明し、RC間柱の合理的な設計手法を提案した。 3.制震間柱の復元力特性モデルの構築:RC間柱と低降伏点鋼パネルは直列に連結されている。RC間柱の変形を曲げ変形とせん断変形に分離し、各々非線形の復元力特性モデルを構築した。また、低降伏点鋼パネルの変形も曲げ変形とせん断変形に分離し、曲げ変形は弾性、せん断変形は非線形とする復元力特性モデルを構築した。制震間柱としての復元力特性は、これらRC間柱と低降伏点鋼パネルの復元力特性モデルを直列につなげることにより表すことが可能である。
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Research Products
(4 results)