2006 Fiscal Year Annual Research Report
フライアッシュをセメント外割混合するコンクリートの養生則
Project/Area Number |
18560558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
松藤 泰典 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20037922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高巣 幸二 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (60336948)
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Keywords | フライアッシュ / 外割混合 / 養生則 / 圧縮強度 / 実機実験 / 温度履歴 |
Research Abstract |
1.実験室実験 平成18年度は,セメント量を減らさずにフライアッシュを外割混合することによって混合量の増大を可能にし、かつ、強度などの品質を向上させることができる調合範囲で試験体を作成し、養生条件を変数として実験・検討を行った。その結果,以下のことが明らかになった.フライアッシュをセメント外割混合したコンクリートは,40℃気中環境下において若材齢での強度発現性に優れており,材齢91日までにおいて強度低下が認められなかった.割裂引張強度,及び曲げ強度においてもフライアッシュの混合量を増加させると40℃気中環境下でも強度が増進した.40℃環境のような厳しい条件下においてもフライアッシュをセメント外割混合すると強度の増進に効果があることが明らかになった. 2.実機実験 北海道・札幌、福岡、沖縄・那覇の生コンクリート工場で、季節ごとの実機実験を行い、季節および地域環境の変化・差異がフライアッシュ外割混合コンクリートの品質に及ぼす影響について検討した。その結果,3地域全てにおいてフライアッシュ無混合コンクリートより大きな圧縮強度を示した.実験を実施した3地域では同様な強度発現を示し,強度発現性状における地域間格差は認めらなかった.また,実機実験において100N/mm^2を超える高強度コンクリートが実現できることが確認できた. 実大実験で1.Om角の試験体を打設し、熱電対を用いて中心から表面にかけての温度分布及びその経時変化を測定した.その結果,フライアッシュ無混合コンクリートより大きな圧縮強度を示すにもかかわらず,コンクリートの内部温度履歴は石炭灰無混合コンクリートと同様な傾向を示した.フライアッシュを外割混合するとセメント量を増やさずに圧縮強度を増加させることができるので,同等の強度を発現するコンクリートより内部発熱を低減できることが明らかになった.
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