2007 Fiscal Year Annual Research Report
シングル配筋基礎梁のアンカーボルトによるせん断力伝達機構の提案
Project/Area Number |
18560565
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
中野 克彦 Niigata Institute of Technology, 工学部, 准教授 (80188995)
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Keywords | 基礎梁 / アンカーボルト / へりあき寸法 / 埋め込み長さ / 異形鉄筋 / プレート定着 / 付着割裂破壊 / コーン状破壊 |
Research Abstract |
本研究では、平成18年度に実施した2シリーズのRC造基礎梁に定着されたアンカーの構造性能(支持耐力、抜出し性状および破壊性状)実験を、3次元有限要素解析により実験データを補足するものである。平成18年度の実験においては、以下の知見を得ている。 1. アンカーの引抜き耐力は、へりあきの状態、アンカーの形状を考慮した破壊モード、さらに梁の応力状態を考慮した方法により評価する必要がある。 2. 異形鉄筋のアンカーの引抜き力に対する抵抗は付着力であり、耐力が上がるにつれ、付着抵抗に有効な区間が付着力の喪失とともに上部から下部へ移る。 3. 直棒部分が丸鋼であり、定着部分がプレート型およびフック型のアンカーの引抜き力に対する抵抗は、丸鋼の付着力が喪失した後は定着部の支圧力により抵抗する。 4. へりあき寸法がアンカーの直棒部分の平均付着応力度に及ぼす影響は,異形鉄筋では顕著であるが丸鋼では顕著でない。 5. 定着部の抵抗力と抜出し量の関係は,定着部の形状により大きく異なる。 平成19年度では、へりあきの影響を受けないアンカーの引き抜き実験、および、へりあきのあるアンカーのせん断実験のデータを追加し、平成18年度に示した知見を解析とともに追加データによる検証を実施した。
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