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2006 Fiscal Year Annual Research Report

分散型実験システムを用いた制振建物の統合化性能評価法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18560569
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima Institute of Technology

Principal Investigator

玉井 宏章  広島工業大学, 工学部, 准教授 (80207224)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 多田 元英  大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90216979)
Keywords仮動的実験 / 分散型実験 / 統合化評価法 / 修正OS法 / 露出柱脚
Research Abstract

本研究では,「部分構造法によるオンライン実地震応答シミュレータ」と「インターネットを用いた分散型解析」の接続法を融合して,遠隔地にいる国内外の研究者が協力・強調して,対象とする建物の部分構造の解析と実験とを相互作用を考慮して行い,個々の部分構造の挙動から,各研究者の専門知識を駆使して,建物全体の耐震性能を明らかにする評価方法を,「統合化評価法」として提案した.この「統合化評価法」を用いて,新たな機能を有する制振構造要素であるの「ノンコンプレッションブレース」,「ノンスリップ露出柱脚」について,それらを付加することによる耐震性能の向上度を,提案する「分散型実験システムを用いた統合化評価法」で明らかにしようとするのが,研究目的である.この準備として,以下の2項目の研究を実施した。
分散載荷実験システムの調整(担当:玉井)
分散載荷実験システムにおける加力方法に関する以下の3つの研究課題に取り組んだ.
(1)オーバーシュート抑制法
柱左右側から初期に圧縮力を作用させることにより,繰り返しの水平力を加える際に0点で発生する加力治具のガタを防止し,位置決め誤差を少なくした.
(2)多軸載荷制御法
試験体の状態をその都度監視しながら,各軸のストローク速度を変化させるといった,軸力と水平力の同時制御するための機能を実装した.
(3)塑性化維持負荷条件の整備
予測子からの次ステップの変位履歴から,負荷が進行するか否かを判定し、負荷時には弾性復帰をさせない制御方法を実装した.
分散載荷実験システムの統合(担当:玉井・多田)
分散載荷実験システムを統合化するための制御プログラムに関する,以下の3つの研究課題に取り組んだ.
(1)数値情報の通信機能の実装
インターネットを介してホストと数値情報を通信するための機能を実装した.
(2)境界自由度の任意設定
オイルジャッキの荷重とストローク変位をホストと関連づける境界自由度に採用するのがオンライン実地震応答実験では一般的である.本システムでは、合応力と対応する一般化変位とを境界自由度としうる方法を採用する.その汎用性を増すための機能を実装した.
(3)変位・荷重の組合せ制御機能の実装
ホストからの制御情報には主に変位が採用される.変動鉛直荷重下では,柱脚の挙動は大きく変化するため、鉛直自由度の変数を従変数として荷重値で与える.このように変位と荷重を組み合わせた制御を実装した.

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Distributed Loading System for Collaborative Seismic Performance Evaluation on Overall Buildings2006

    • Author(s)
      H.Tamai, T.Takamatsu, T.Yamanishi, M.TADA
    • Journal Title

      4th International Symposium on Steel Structures 1

      Pages: 836-849

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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