2006 Fiscal Year Annual Research Report
通気系消音用音響消散型共鳴器列の自動調整システムの開発
Project/Area Number |
18560583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
寺尾 道仁 神奈川大学, 工学部, 教授 (40013198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 秀久 神奈川大学, 工学部, 教務技術職員 (60409943)
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Keywords | 建築環境・設備 / 騒音制御 / シミュレーション工学 / 共鳴器列 / 消音装置 / 計測工学 / 制御工学 / 省エネルギー |
Research Abstract |
(1)共鳴器容積・抵抗制御機構の試作 共鳴器は内径100mmφのアクリル円筒を用い,容積制御機構はシリンダー・ステップモータにより構成した。抵抗制御機構は通気ネック(直径12mmφ,長さ5mm)の中心に直径4mmφのステップモータ軸を差込みこの軸に薄板(厚0.1mm、幅2.5mm、5mm及び10mm)の渦巻きバネを取りつけ,その隙間の変化による抵抗可変要素として試作した。これを用いて実験した結果、それが共鳴周波数に影響を与えることなく大幅な抵抗制御が可能であることなど、共鳴器抵抗可変要素として極めて優れた性質をもつことが確認された。 (2)実験装置の組み立て 共鳴器列自動調整システムの有効性に関する実験装置を組み立てた。ダクトは厚さ5mm直径250mmφの円断面アクリルプラスチック管,長さは最適パラメータ調整用共鳴器列部1m,上・下流側各4mとした。調整用共鳴器列にたいして上・下流側にはそれぞれ音源スピーカ,4本のマイクロホンを配置した。音響透過損失,上流側音響特性などをモニタリングするため上流側にも4マイクロホンを設置し同時測定した。 (3)共鳴器容積・抵抗制御システムの構築と性能確認 共鳴器容積・抵抗自動制御システムを構成し,下流側進行波音圧による制御手法の有効性について調べた。その際、透過波音圧スペクトル分離検出には下流側ダクトにおいて近接(100mm)1対および相互に遠方(-1,000mmと+1,000mm)2本のマイクロホンを設置し,それぞれの音圧信号のFFT処理により伝達関数を求める4マイクロホン法を試みた。これによる透過波と目標スペクトルとの最大残差を小さくする方向に共鳴器の容積および抵抗を制御する手法について実験により調べ、本制御手法の基本的有効性を確認した。
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Research Products
(1 results)