2008 Fiscal Year Annual Research Report
断面想起法による建築空間の断面構成の空間認知に関する研究
Project/Area Number |
18560591
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
栗生 明 Chiba University, 大学院・工学研究科, 教授 (30134480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
積田 洋 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (60120119)
鈴木 弘樹 千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50447281)
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Keywords | 現代建築 / 歴史的建築 / 外部空間 / 内部空問 / 断面想起法 / SD法心理実験 / 断面指摘法実験 / 相関分析 |
Research Abstract |
建築空間がどのように人々に認知、把握されているかを数量的に明らかにすることは、建築の計画や設計に携わる者において大変興味があり重要な事項である。 本研究は、ランドスケープデザインも含めた建築の内部・外部の空間において重要な断面構成に着目し、天井高や壁までの距離、床などの高低差や傾斜角度など、さまざまな空間要素を人々にどのように認知されているかを分析するため、新たに開発した空間認知を数量化の可能な実験方法を用いて、多数の実際の空間で調査を行う。調査により得られたデーターをもとに、断面の空間認知のされ方が、断面を構成する空間要素や空問から受ける心理評価とどのように関係性があるかを定量的に明らかにしようとするものである。 平成20年度の成果としては、1)<空間認知比率値><心理量><指摘量><物理量>の相互関係を明らかにするため、「単相関分析」を行う。さらに最小二乗法により回帰式を求め、回帰直線を示し、高い相関を示したものに関しては単相関図を作成した。 2)全地区分の<空間認知比率値><心理量><指摘量><物理量><情報量>について、それぞれクラスター分析により類型化し、各々の関係をマトリックスとして表記することにより(相関マトリックス分析)、の空問の認知傾向と空間心理・空間構成からのそれら特性をとらえ、相関関係から明らかにした。また、総合的な評価を定性的・定量的に明らかにした。 3)以上により、建築空間の断面構成の空間認知の傾向を数量的に示すと共に、設計・計画のための有益な指針・手法得た。
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