2007 Fiscal Year Annual Research Report
公共建築物群の時空間マネジメントによる自律恒常的な地域公共空間提供システムの構築
Project/Area Number |
18560602
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉川 徹 Tokyo Metropolitan University, 都市環境科学研究科, 准教授 (90211656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉斗 綾子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, リサーチフェロー (80381458)
竹宮 健司 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (70295476)
角田 誠 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (10180035)
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Keywords | 都市計画・建築計画 / ファシリティマネジメント / 最適施設配置 / 施設需要 / 施設類型 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は下記の通りである. 1.集会機能の体系再編成と空間性能対応マトリックスの作成 前年度の利用実態調査の結果をもとに,利用者がなぜその室を選んだのかを,室の特性と対応づけつつ分析して,集会機能の体系を再編成した.この新たに得られた集会機能の各類型に必要とされる空間性能を対応づける集会機能-空間性能対応マトリックスを作成した. 2.地域公共建築物の活用可能ポテンシャルの算出 上記1.のマトリックスと,建築物ストック諸元データベースを結合して,それぞれの建築物に配置可能な集会機能をどのように決めたら良いのか,その方法論を明らかにした.これによって地域公共建築物の活用可能ポテンシャルを算出する方法論を構築した。 3.地域公共建築物の位置ポテンシャルの算出 前年度に整備した道路網と地形のGISデータをもとにして,地域公共建築物へのアクセシビリティを計測した.計測は,申請者らによる既往研究を基礎にするが,傾斜の扱い方について既往研究に指摘された留意点である理論的整合性を織り込んで,代謝量に立脚した手法を洗練,発展させた.これに前年度に整備した地域の人口分布を結合して,さらに利用実態調査の結果から得られる移動状況を勘案して地域公共建築物に到達可能な人口を算出し,位置ポテンシャルとした. 4.成果の取りまとめと公表 成果を取りまとめ,学会発表,報告書に加えて,地方公共団体などで活用可能なように,成果をわかりやすく解説した小冊子を作成した.
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Research Products
(4 results)