2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560608
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Bunka Women's University |
Principal Investigator |
渡邉 秀俊 文化女子大学, 造形学部, 助教授 (80230986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正樹 文化女子大学, 造形学部, 助教授 (10282451)
佐野 友紀 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (70305556)
林田 和人 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (10277759)
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Keywords | ロボット / 建築計画 / 印象評価 / CG / 行動場面 / 生活場面 |
Research Abstract |
近年、高齢者介護や育児、防犯や家事の補助などの生活支援のために、ロボットを利用することへの期待が高まりつつある。そこで本研究では、ロボットと人間が共生するための建築計画上の基礎資料を得ることを目的とした。本年度は以下の2点について検討した。 1)ロボットの類型化 アニメに登場するロボットを、その形状と機能から類型化した。その結果、形状は主に「抽象-具象」の軸、機能は主に「娯楽-労働」の軸から類型化できた。また形状は、「抽象」「昆虫」「動物」「幼児」「成人」に区分できた。 2)CG画像によるロボットと暮らす生活場面に対する違和感の評価実験 生活場面の実写画像(10種類)に6種類のロボットを大きさを変えて合成し、生活場面としての「違和感」を評価させた。ロボットは上記の類型化をふまえて「箱型」「球型」「円盤型」「戦士型」「人間型」とした。 その結果、(1)「屋外での場面」では違和感が高く、「喫茶室で談話の場面」では違和感が低いこと、(2)ロボットが大きいほど違和感が高いこと、(3)戦士型のロボットはいずれの大きさでも違和感が高いこと、(4)小さめの円盤型や球型のロボットはいずれの場面でも比較的違和感が低いことなどがわかった。 コレスポンデンス分析の結果、生活場面は、(1)和室・洋室で2人で談話している場面、(2)ダイニングテーブルで食事をする場面、(3)リビング・ダイニングで1人でくつろぐ場面、(4)屋外での場面の4グループに大別された。また、違和感を感じるロボットは、(1)コミュニケーションが活発な場面では、箱型(大・中)、人間型(小)、(2)コミュニケーションが抑制された場面では、球型(大・中)、円盤型(大・中)、(3)プライバシーが強く求められる場面では、犬型(大・中・小)、球型(大・中)、(4)プライバシーがさほど求められない場面では、円盤型(大・中・小)、箱型(大・中・小)であることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)