2008 Fiscal Year Annual Research Report
子どもから始める防災力向上のための防災教育プログラムおよび教材コンテンツの開発
Project/Area Number |
18560611
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
伊村 則子 Musashino University, 人間関係学部, 准教授 (10257074)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 孝重 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20151342)
|
Keywords | 減災 / 地震 / 防災 / 教育 / 実践事例 / 市民 |
Research Abstract |
兵庫県南部地震以降、新潟中越地震をはじめ日本では被害地震が多発し、首都直下地震についても帰宅困難など国として本格的な被害想定がなされ対策が検討されるようになった。社会や市民の被害軽減のためには、来たり得る災害に備えて、平時から、子供から大人まで国民が住安全・防災について知識を深められるよう、それぞれの年齢やグループ・立場での防災教育プログラムを確立することが急務となっている。 本研究では、防災教育の中でも特に幼少期の防災教育(主に小学校まで)に注目し、学齢や教育対象に応じた先進的な防災教育事例を収集し、対象別に応じたカリキュラムモデルの作成、教育ツールの整理を行い、最終的にはカリキュラムの整備を計画した。 本年度は、昨年度に続き、防災教育の現状を把握するため、文部科学省および東京都および千葉県の防災教育に関する基本目標と指導内容を調査するとともに、教育実践事例の収集を行なった。また、東京都で新たに策定された安全教育プログラムの分析や、千葉県で実施されている防災教育推進校での防災教育モデル授業の分析を行い、実践事例収集を行うとともに、防災教育プログラムの体系化を行った。これらのモデル授業の中には、小学校をコアに地域と連携した防災訓練などの事業があり、地域との連携も重要であることが示された。また、市民NPOが中心となって小学生とその保護者を対象に実施した防災キャンプの事例についても収集した。 今年度は最終年度であることから、これまで収集した防災教育事例から、学齢に応じた防災教育カリキュラムの体系化を統括した。
|
Research Products
(3 results)