2008 Fiscal Year Annual Research Report
小規模多機能型デイサービス施設の創造的地域交流ネットワーク活動に関する研究
Project/Area Number |
18560616
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
鈴木 博志 Meijo University, 理工学部, 教授 (30121502)
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Keywords | 公民協働 / 居住支援 / 高齢者 / 地域拠点づくり / 地域福祉 / 小規模多機能型 / デイサービス施設 / 震災対策 |
Research Abstract |
高齢社会化が全国的に進む中で、地域社会では高齢者に限らず、幼児、障害者など社会的弱者が共に生活することができる住生活支援システムを構築していくことが求められている。その一環として、本研究では、小規模多機能型民間デイサービス施設を開設している愛知県、富山県、滋賀県、長野県、静岡県などの事例を取り上げている。研究目的は、地域社会において最も密接な関係にあるデイサービス施設について、地域社会との連携や支援の視点から、デイサービス施設の運営形態とそれに伴う地域社会への活動の広がりを把握し、デイサービス施設のあり方と今後の方向性を明らかにすることにある。調査研究機関は、3年間であり、本年は最終年度に当たる。はじめに各自治体にヒアリング調査を行った。自治体サイドで把握しているデイサービス施設の実態、施設への公的施策、高齢者対策などをヒアリングすることで、自治体の対策には温度差があり、地域性のあることが認められた。さらにデイサービス施設をいくつか事例調査し、地域社会との交流や関連諸施設との役割を検討した。次にデイサービス施設を事例調査した結果をもとに、公共と民間の果たす役割の違い、公民協働の在り方、地域社会との交流や関連諸機関とのネットワーク活動の果たす役割などを検討した。他方、北京市、デンマーク市についても海外視察調査をした。また、地域社会での活動の中で、名古屋市内で地域に暮らす高齢者の震災対策として家具転倒防止工事のボランティア活動を開始することになった。これも、地域コミュニティ再生につながると考えられるが、本格的な活動は今後に待たれる。最後に全体の総括を行った。
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