2007 Fiscal Year Annual Research Report
中・南部トスカーナにおける歴史的小都市と地域の形成に関する研究
Project/Area Number |
18560622
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
野口 昌夫 Tokyo National University of Fine Arts and Music, 美術学部, 准教授 (90218305)
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Keywords | 建築史・意匠 / イタリア都市形成史 |
Research Abstract |
平成21年度までの科学研究費補助金交付期間内に調査研究を完了させる中・南部トスカーナの8地域の内「フランチジェナ街道沿い」に相当する4),5)を対象とし、2回の調査を行った。 1.調査の時期と期間 平成19年9月〜10月と平成20年1月〜2月(各約2週間) 2.調査他「フランチジェナ街道沿い」 4)エルサ川流域(カステルフィオレンティーノ、チェルタルド、バルベリーノ・ヴァルデルサ、コッレ・ディ・ヴァルデルサ、スタッジア、モンテリジョーニ) 5)クレーテ地方、ヴァルドルチャ地方(アシアーノ、ラポラーノ・テルメ、ブオンコンヴェント、モンタルチーノ、サン・キリコ・ドルチャ、ピエンツァ、バーニョ・ヴィニョーニ) 3.調査実績 最新の資料・文献は、フィレンツェ大学建築学部都市地域研究学科図書館にて複写で収集し、図面・航空写真はマイクロフィルムで撮影、絶版になった稀覯本等は古書店で購入した。史料はフィレンツェ国立古文書館にて、特に都市建設に関わる文書、議事録、都市・地域の古図、絵図、19世紀初頭の課税用不動産登記台帳(カタスト)と地積図を入手、調査地においては、各小都市の市役所で個別に図面・資料を収集した上で、多様な高さからの写真撮影と必要な部分の実測を行った。また、城砦と市壁・市門の残存状況、広場・街路による外部空間の構成、街区をつくる住居集合の特質を調査し、都市図面上に記録し、基礎データを作成した。
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