2006 Fiscal Year Annual Research Report
遼・金時代の都城造営に関する建築史的研究-とくに宮殿を中心として-
Project/Area Number |
18560629
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福田 美穂 京都大学, 人文科学研究所, 非常勤講師 (50379046)
|
Keywords | 宮殿 / 庭園 / 遼代 / 金代 / 元代 / 都城 |
Research Abstract |
本研究では、遼代と金代の宮殿・都市・庭園を中心とした建築空間の解明を中心テーマとする。北方の征服王朝として、遼、金、元は一括されることが多いが、じっさいには、異なる文化的背景を持ち、異なる建築空間を持っていたようである。本研究を行う以前から、元の宮殿を中心とする建築空間については、研究を行ってきた。そこで、本研究では遼代、金代の漢文史料の蒐集・整理、現地調査等を開始したのである。本研究を行ってみると、これらの三王朝相互の違いをより明確に理解するためには、元代の宮殿・庭園に関する資料についても、さらに研究しなければならないことが明らかとなった。そこで、研究初年度の18年度では、遼代・金代の史料について読解を行うと同時に、とくに元の宮殿、建築について、これまでの研究をさらに深化させることにした。 そして、以下のように研究発表を行った。 「元朝皇帝の中国趣味-文宗の奎章閣と順帝の宣文閣、端本堂」(建築史学会2006年度大会研究発表会、2006年4月) 「文宗の奎章閣と順帝の宣文閣、端本堂-元朝皇帝が建てた中国的建築の中のモンゴル」(京都大学人文科学研究所の共同研究班「中国の生活空間と造型」(田中淡教授主宰)、2006年6月) 「Gardens and palaces in the Yuan period」(川本重雄京都女子大学教授 科学研究費「宮殿建築の空間と儀式に関する歴史的研究〜アジアの宮殿建築と日本の宮殿建築との比較を中心に〜」による研究会 於京都女子大学、2007年3月)
|