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2007 Fiscal Year Annual Research Report

南北朝期を中心とした武家住宅形成史の研究

Research Project

Project/Area Number 18560637
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

藤田 盟児  Hiroshima International University, 工学部, 教授 (20249973)

Keywords武家住宅 / 出居 / 南北朝 / 茅葺 / お成り / 掘立柱 / 住宅遺構 / 書院造
Research Abstract

今年度は,武家住宅史の考察を深めるために,南北朝期の国人層を中心とする様相を中世史書籍等を購入して研究,考察した。とくに当該期の考古資料とその発掘調査報告書を精査して,当該期独特の社会報勢や武家社会の様相,住様式の変化などについて研究した。その中で,鎌倉の都市性の問題が大きくクローズアップされたが,それと住宅様式の関係について考察することが,最終的には重要であろうと推定される。
また,これまでは室町時代から戦国時にかけての武家住宅の実熊を十分に研究してこなかったので,肥前名護屋城跡の武家住宅遺構などを中心に,その実熊把握に努めた。また南北朝期の武家住宅は,竈を別棟とする分棟型であったことが史料から推定できたので,それを継承する分棟型民家が現存する南日本の民家調査も行い,そのための機材としてデジタルカメラを購入した。
昨年より進めている復元CG作成作業も2年目に入り,テクスチャの推定や,使用方法,生活状況,構造形式推定等,さまざまな修正作業を進め,その結果のチェックも行った。
なお,2007年10月6日と7日に鎌倉で開催されたシンポジウム「鎌倉の建筑と都市-建筑史学と考古学の対話から-」において「武家住宅史料よりみた今小路西遺跡」という演題で,また2007年12月15日に京都女子大学で開催されたシンポジウム「日本の住様式〜寝殿造から書院造へ〜」において「寝殿造から書院造へ-鎌倉武家住宅の実態とその意義-」という演題で,それぞれ研究中の成果も含めて発表した。当発表で質や討論から得られた情報をもとに,現在,鎌倉後期から室町初期の武家住宅の変遷過程について再考しており,その成果は来年の最終報告に取り入れてゆく予定である。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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