2006 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀初頭のドイツにおける工芸学校改革-商務省州産業局の活動とその施策の解明
Project/Area Number |
18560639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University Junior College |
Principal Investigator |
田所 辰之助 日本大学短期大学部, 建設学科, 講師 (80289959)
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Keywords | 工芸学校 / ヘルマン・ムテジウス / バウハウス / ドイツ / モダンデザイン / 近代建築 / ペーター・ベーレンス / 工房 |
Research Abstract |
本研究は20世紀初頭のドイツに見られる工芸学校(Kunstgewerbeschule)の教育改革をめぐって、主導的な立場で一連の改革を推進した商務省州産業局(Landesgewerbeamt)の活動と施策に焦点を当て、その実態を解明しようと試みるものである。また、この部局のなかで中心的な役割を果たした建築家ヘルマン・ムテジウスに着目し、その工芸および建築に対する理念が学校教育という場でどのように展開されたのか、という点を検証する。 平成18〜19年度の2ヵ年を研究機関としているが、平成18年度については、本研究の直接の研究対象である商務省州産業局に関する資料、とくに州産業局の年次報告書『Verwaltungsbericht des koeniglich Preussischen Landesgewerbeamts』の調査、収集活動を主として行った。本資料はドイツ・ベルリンの国立機密文書館(Geheimes Staatsarchiv Preussischer Kulturbesitz)に収蔵されており、平成19年1月29日〜2月13日の期間、当文書館において調査を実施した。 また、本研究のテーマに関連する書籍・雑誌資料の収集・分析にあたり、その成果をもとに 1)「20世紀初頭のドイツにおける工芸学校教育の改革について-ヘルマン・ムテジウスと商務省州産業局の活動をめぐって」 2)「日本、イギリス、そしてドイツへの帰還一ヘルマン・ムテジウスの『バウクンスト』をめぐって」 の2編の論考を発表した。 1)は共同研究「近代工芸運動の総合的国際比較研究」(平成16年度〜18年度科学研究費補助金基盤研究(B)/研究代表者:藤田治彦)に研究協力者として参画し、シンポジウム「ドイツ語圏の近代工芸運動」(2006年6月10日開催、於大阪大学中之島センター)にて発表を行った内容を当共同研究の報告書にまとめたものである。 また2)は、国際シンポジウム「日独百年の建築・都市計画における相互交流[Dreams of the Other-彼岸の夢]-桂、バウハウス、ブルーノ・タウトから新しいエコロジーヘ-」(平成2005年9月24〜25日開催、於神戸大学百年記念館六甲ホール)にパネラーとして参加し、その報告書へ寄稿したものである。 平成19年度は、収集した資料をもとに、商務省州産業局の実態について体系的な分析を進めていきたい。なお、関連資料の収集状況はいまだ完全とはいえず、平成19年度においてもさらなる追加調査(現地調査)が必要になる見込みである。
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Research Products
(3 results)