2008 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ有機層を用いたセラミックスの力学特性のハイパフォーマンス化手法
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18560673
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
劉 玉付 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (80354223)
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Keywords | 強度 / 靭性 / 破壊 / 積層材料 / シミュレーション |
Research Abstract |
(1)工業的にも利用価値が高いと考えられるアルミノケイ酸ガラスフレークにマトリックス材料をコーティングし、ローラーで一方向に配向させた層状材料が得られた。層状構造に平行及び垂直な力が働いた場合の変形・破壊過程を調べる押し込み試験から、マトリックスとフレークの界面でき裂偏向が生じており、複雑な破面を示した。破壊仕事の結果から脆性材料単体の数百倍となり、最大の強度及び破壊靭性を両立するための組織を示した。 (2)セラミックス積層構造材料の変形・破壊現象とシミュレーションの対比研究により得られる計算機科学の手法を用いて、押し込み試験のシミュレーションを行い、これらの材料の中からアワビの殻のようなナノスケールの組織が材料の非線形挙動に与える影響を定量的に評価した。
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