2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560688
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
奈良崎 道治 Utsunomiya University, 工学研究科, 准教授 (00091950)
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Keywords | 材料加工・処理 / シミュレーション / 熱工学 / 焼入れ / 冷却剤 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,標準試片(銀棒試片)による冷却曲線データと熱伝達率データの収集,および鋼部品の冷却曲線測定と熱伝達率同定の作業を進めた。本年度は最終年度であることから,以下の作業を重点的に実施した。 1.熱伝達率同定結果のデータベース化 本研究において収集した標準試片(銀棒試片)と鋼試片の冷却曲線データ,および「焼入冷却剤の冷却能データベース概究部会(目本熱処理技術協会)」において収集されたデータを整理し,熱処理に用いられる各種の冷却剤(水,熱処理油,食塩水,ポリマー焼入液,溶融ソルト,溶融金属,各種不活性ガス)についての熱伝達率データの算出を行い,その結果をEXCELデータシートの形式にまとめてデータベースを構築した。 2.逆解析法による熱伝達率同定(鋼部品等) 鋼部品を焼入れして実測した焼入冷却曲線データから表面熱伝達率を逆解析的手法によって同定し,得られた結果より鋼部品の形状・寸法,姿勢,材質等の影響について分析した。また,これらの結果をデータベースに組み入れた。 3.研究成果の公表 本研究の成果を2008年9月にドイツ・ブレーメン大学で開催されたIDE2008(第2回変形工学国際会議)とさらに10月に神戸にて開催されるIFHTSE(熱処理表面処理国際連合)国際会議において本研究の成果を発表した。
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