2007 Fiscal Year Annual Research Report
双ロールキャスティングによる自動車アルミニウムボディー材の革新的リサイクル
Project/Area Number |
18560717
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
羽賀 俊雄 Osaka Institute of Technology, 工学部, 教授 (00212134)
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Keywords | リサイクル / アルミニウム合金 / 双ロールキャスター / 直接圧延 / 無害化 / 薄板 / ヘム加工 / ボディーシート材 |
Research Abstract |
自動車用ボディーシート材である6022より安価である6061合金の自動車ボディーシート材としての使用の可否について調査した. 6061は,6022と比較して不純物として含まれるFe量が多い.6022が0.2%以下であるのに対し,市販の6061は0.3%でる.しかし,本件急の高速双ロールキャスターで急冷凝固することにより,Fe量が0.7%まで,ヘム加工が行えることが明らかになった.これは,6061が2回のリサイクルにたえ得ることを意味する. 6061は,6022合金よりSi量が少ないためFe量が増したとき時効効果が劣化する.この理由はAISiFe系の金属間化合物の晶出により,Mg_2Siで使用されるSiが不足するためである.しかし,Siは安価で用意に付加することができるので,これは問題ない. 以上の結果より,高速双ロールキャスターを用いることで,6022合金の代替材料として6061合金を使用できることを明らかになった.
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