2008 Fiscal Year Annual Research Report
双ロールキャスティングによる自動車アルミニウムボディー材の革新的リサイクル
Project/Area Number |
18560717
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
羽賀 俊雄 Osaka Institute of Technology, 工学部, 教授 (00212134)
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Keywords | リサイクル / アルミニウム合金 / ボディーシート材 / 6000系合金 / 双ロールキャスター / ワニロ割れ / ロール荷重 / 半凝固 |
Research Abstract |
6016,6022および6111合金は,高速ロールキャスティング時にワニロ割れを発生した.原因は半凝固状態における流動性の低下にあることを明らかにした.リサイクル時に1%未満のFeの混入は割れには影響せず,それ以上になると割れを改善するのに有効であった.Cuは割れに対して悪影響を与えた.状態図において準固相線と固相線の温度差が広いほどワニロ割れに対しては,敏感であった. 割れの改善には,ロール荷重の増加が有効であった.単位幅あたり0.1KN/mm以上の荷重で割れの発生を防ぐことが可能であった. 割れが発生するときは,チャンネル偏析も発生した.形態は平行線がクロスであり,従来のアルミニウム合金用の双ロールキャスターで発生するチャンネル偏析とは形態は異なっていた. 半凝固鋳造は,準固相線が発生する合金の薄板の断面組織を均一にすることに有効であった.固相率は,5%以下で実験を行ったが,定温鋳造と比較しても組織は格段に均一になっていた.
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