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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ナノ分子集合体をキャリアとする乳化液膜法によるタンパク質の抽出

Research Project

Project/Area Number 18560727
Research InstitutionNiihama National College of Technology

Principal Investigator

衣笠 巧  Niihama National College of Technology, 生物応用化学科, 准教授 (10195323)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 勝浦 創  新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (70300639)
西井 靖博  新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 講師 (90321504)
Keywords反応・分離工学 / 抽出 / ナノテクノロジー / 逆ミセル / 蛋白質
Research Abstract

1)エマルション滴安定性とタンパク質可溶化の改善
AOT濃度が高いとエマルション滴が不安定化することから、AOT濃度を減少させるための方策として塩酸グアニジンの添加を試みた。従来の塩化カリウムや塩化ナトリウムの代わりに塩酸グアニジンを用いることで、低いAOT濃度でリゾチームの抽出が可能となった。また、逆抽出液に塩化カリウム水溶液を用いることで、高い逆抽出率を達成できた。さらに、回収されたリゾチームは、CDスペクトルでみる限り、ネイティブな構造を維持していることが確認できた。これにより、塩酸グアニジンを添加することによって安定な乳化液膜を形成できることが示唆された。
2)タンパク質の抽出速度
平界面接触撹拌槽を用いて、水溶液から逆ミセル溶液へのリゾチームの抽出速度測定実験を行った。リゾチームの抽出速度はAOT濃度の増加とともに大きくなり、Span80濃度の増加とともに小さくなった。非イオン性のSpan80が逆ミセルとタンパク質との静電的相互作用を弱めることにより、抽出速度が低下したと考えられる。また、水溶液からW/Oエマルションへの抽出速度を測定し、約10分の1にまで低下することを見出した。水相とエマルション相の界面における界面活性剤の配列の影響が推測された。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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