• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

ナノ分子集合体をキャリアとする乳化液膜法によるタンパク質の抽出

Research Project

Project/Area Number 18560727
Research InstitutionNiihama National College of Technology

Principal Investigator

衣笠 巧  Niihama National College of Technology, 生物応用化学科, 准教授 (10195323)

Keywords反応・分離工学 / 抽出 / ナノテクノロジー / 逆ミセル / タンパク質
Research Abstract

1. 塩酸グアニジンの添加効果
塩酸グアニジンを水相に添加することで、低いAOT濃度でもタンパク質の抽出が可能であることをすでに見出しているが、その効果をさらに明確にするために、逆ミセルサイズとの関係を検討した。逆ミセルサイズは有機相の可溶化水分量から推定した。塩酸グアニジンは、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどを添加した場合に比べて、小さな逆ミセルサイズのときでもタンパク質の抽出を引き起こすことがわかった。
2. タンパク質の抽出速度
平界面接触型撹拌槽を用いて、W/Oエマルションによるタンパク質リゾチームの抽出速度を検討した。抽出速度は、逆ミセル有機溶液への抽出速度に比べて1桁小さくなり、乳化剤Span80濃度の増加とともに低下し、界面活性剤AOT濃度の増加につれて向上した。撹拌速度による影響は小さく、エマルション化による粘度増大の効果はほとんどないことがわかった。また、内水相の条件も抽出速度に影響はなく、逆抽出段階も律速ではないことが示唆された。以上より、W/Oエマルション滴表面における抽出過程が律速段階であり、AOTによる逆ミセルがタンパク質を可溶化するのSpan80が阻害していると推測される。抽出速度の観点から、乳化剤および界面活性剤の最適濃度に関する知見を得ることができた。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi