2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560736
|
Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
村橋 俊明 Fukui University of Technology, 工学部, 教授 (10329451)
|
Keywords | 固体高分子形燃料電池 / 水管理 / 可視化 / 電流分布 / 複合的観察 / フラッディング / 水滴分布 / 蒸気圧分布 |
Research Abstract |
H19年度はH18年度に製作した燃料電池の空気極の可視化観察と電流密度分布測定が同時観測できるセルを用いて可視化から得られる水滴分布と電流密度分布との比較、CO被毒による電流分布を実験によって詳細に調べ、これらの結果を2次元セルモデルの計算結果と対比することを行った。 (1)CO濃度依存性についてはセル構造の改良を加え、均一な集電機能を持つように集電電極を金線に変更し、これによってより正確な電流分布が測定できるようになった。即ち、アノード下流側での電流密度の低下の様子をより正確に測定でき、H18年度の測定結果との再現性を確認できた。 (2)電流密度と加湿温度依存性、空気利用率依存性、およびCO濃度依存性の実験データとセルモデルによる計算結果との対比は良好な一致を示すことが出来、セルモデルの有用性を示すことが出来た。さらにCO被毒による電流分布結果とセルモデルを用いた計算結果とを対比したところ、電流のセル面内での変化を表すことができることが確認できた。 (3)これらの結果から可視化と電流分布測定を組み合わせた本研究の複合的観察から片一方の測定ではわからないセル面内の反応場の変化を明瞭に示すことが出来た。具体的にはCO被毒による面内の反応場のガス入り口と出口部の大きな変化を明白に示すことができた。
|