2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロバイオセンシング機能を賦与した細胞チップの創製
Project/Area Number |
18560750
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
鈴木 正康 富山大学, 大学院理工学研究部, 教授 (70226554)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / 計測工学 / バイオ関連機器 / マイクロアレイ / 生物・生体工学 |
Research Abstract |
本研究は細胞チップにおいて細胞の活性測定や代謝物質の検出を行うために、各チャンバー内にマイクロメートルオーダーの微小サイズのpHセンサ、酸素センサ、酵素センサを形成し、マルチバイオセンシング機能を有する新しい細胞チップを創製するものである。具体的にはポリジメチルシロキサン(PDMS)で作製したスタンプを用いるマイクロコンタクトプリンティング(μCP)技術により同一基板上の目的の位置に目的のセンサをマイクロメートルスケールで形成する。本年度は、μCP技術を用いてDNAチップ用スライドガラス上に、pH応答性蛍光色素であるFITCを固定化したpHセンサ、酸素応答性蛍光色素であるルテニウム錯体を固定化した酸素センサを直径500μm及び10μmのサイズでアレイ状に形成する技術を確立した。そして共焦点レーザ方式の蛍光マイクロアレイスキャナを用いて蛍光応答特性を評価した。均一なインク溶液(蛍光色素)の転写が行えるようにインク台の形成方法について検討した。スピナーにより薄く展開したインク台と、レンズクリーニング用ティッシュにインクを含浸させたインク台とで比較したところ後者の方が均一に塗布できた。500μm径でスタンブした場合、ばらつきも小さく、pH、酸素濃度の変化を蛍光強度の変化としてとらえることができた。10μm径でスタンプした場合、蛍光強度のばらつきは大きくなったが、pH、酸素濃度変化に応じて蛍光強度の変化が確認できた。
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